トタン屋根の放置は危険!屋根修理にはどのような方法がある?
かつては多くの日本の家屋を守ってきた「トタン」ですが、近年多くの住まいに活用されているサイディングなどと比較すると、弱点が多い素材として知られています。
すでに傷みが進行している場合、放置は危険です。
そこで、この記事ではトタンへの屋根修理について紹介します。ぜひご一読ください。
トタン屋根の耐用年数とはどのぐらい?
日本の住まいに多く使われていたトタンですが、耐用年数はどの程度かご存じでしょうか。トタンの耐用年数は約5~10年程度と言われていますが、トタンに施されている塗装を塗り直すことで耐用年数は延ばせます。
5~10年ごとに塗装工事を行うことで、約20年程度まで持たせることが可能です。しかし、実際にはトタンの屋根は減ってきています。こまめに塗装のメンテナンスをしようとすると費用がかかり、負担が大きくなるためです。
屋根修理をするよりも、カバー工法や張り替えを行う方が多くなっています。
トタンの劣化はどのような症状?
トタン屋根は放置するとどのような症状を起こすのでしょうか。トタン屋根の劣化症状で多く見受けられるのは色褪せや剥がれなどの塗装の劣化によるものです。
この時点で塗装のリフォームを行うと劣化の進行は防ぐことができます。しかし、塗装の劣化を放置してしまうと症状は深刻化し、金属の錆や腐食が発生します。
トタンの見た目には問題がなくても、雨樋の近くは塗装が剥げ落ち、金属腐食が進行していることも多いため、注意が必要です。
トタン屋根の劣化を長年放置してしまうと、塗装からトタン屋根本体に劣化が進行し、雨漏りへと発展するおそれがあるため、早期に屋根修理を検討するなど注意しましょう。
トタン屋根はなぜ人気があったの?
昭和の映像を見ていると、カラフルなトタン屋根が目に留まることがあります。日本ではかつてトタン屋根が人気を集めた時期がありました。では、なぜトタン屋根は人気があったのでしょうか。
トタン屋根が普及したのは高度経済成長期のときでした。トタンのメリットは建材として非常に安く購入できること、金属ながら安くて軽く、施工がしやすかったこと、そして耐用年数が当時の中では長かったことなどが挙げられます。
トタンには錆が起きにくいようにメッキ加工もしてありますが、メッキ技術が日本で急激に成長したこともトタン屋根の普及をあと押ししました。しかし、さまざまな屋根材の進化によってトタンの魅力は薄れ、現在ではサイディングなど別の屋根材が主流となっています。
腐食や雨漏りのリスクもサイディングの方が低いため、現在では新築時にトタンをあえて選ぶご家庭は少ないのです。
トタン屋根のデメリットとは
軽くて丈夫というメリットがあるトタンですが、以下に挙げるデメリットがあります。もしも今のお住まいに使われている屋根材がトタンで、デメリットを感じている場合には、お早めにリフォームや屋根修理をされることがおすすめです。
1.腐食や雨漏りが発生しやすい
トタンそのものは耐水性が低いため、塗装を行うことで保護しています。しかし、塗装にも耐用年数があるためこまめに修理をしなければ、すぐにトタン本体にダメージが進行してしまいます。
塗装工事もメンテナンスもせずに放置するとすぐに腐食や雨漏りが進行します。屋根の下にある「ルーフィング」と呼ばれる部分や、下地部分に該当する野地板にまで浸水が及ぶと、建物全体に雨によるダメージが起きてしまいます。
雨漏りが進行すると塗装工事だけでは屋根修理ができないため、大掛かりな葺き替え工事を行う必要があります。
2.防音性に乏しい
トタン屋根は雨音が響きやすいことをご存じでしょうか。雨音が室内にまで響くのは、トタンの防音性が乏しいからなのです。そのため、外壁材としても防音効果は低く、トタンの暮らしには不便さを感じる方が少なくありません。
お子様の声をはじめとする生活音を少しでも減らしたい場合には、屋根や外壁にはトタンを避けるべきかもしれません。遮音性にも問題があるため、新たにトタンを建物に用いる場合には注意が必要です。
3.熱に弱い
トタンは瓦などと比較すると熱に弱いという側面もあります。夏は暑く、冬は寒くなりやすいのです。トタンの下に優れた断熱材があれば別ですが、それでもそのほかの屋根材と比較するとどうしても熱への機能は劣っています。
トタンをチェンジ!屋根修理にはどのような方法がある?
トタンはメリットもあるものの、近年は別の屋根材の進化によってトタン屋根は見直す動きが進化しています。では、今お使いのトタンに問題がある場合、屋根修理はどのように行うべきでしょうか。
トタン屋根修理をするならまずは塗装工事の検討から
すでに文中に触れましたが、トタンの耐用年数を伸ばし、長く使うためには塗装のメンテナンスを欠かさないことがおすすめです。塗装が剥がれてきたり、色あせてきたらダメージが進行しやすい状態のため、塗装工事の実施を検討しましょう。
しかし、金属へのダメージが見受けられる場合、塗装工事だけではリカバリーできません。そこで、検討されるのが次に紹介する「カバー工法」による工事です。
トタン屋根をカバーする「カバー工法」工事
すでに塗装より下部にもダメージが進行していたら、カバー工法による工事を検討しましょう。新しい金属素材の屋根材を上乗せするため、屋根が見違えるようにリフレッシュできます。
屋根修理として優れており、遮音性も格段にアップし防水効果も高まります。カバー工法による工事では、トタンの上に新しいトタンを乗せるのではなく、ガルバリウム鋼板を乗せることが一般的です。
ガルバリウム鋼板はトタンよりも耐久性に優れており、近年人気が上昇している屋根材です。
野地板などにもダメージがある場合は葺き替え工事を
屋根に雨漏りが進行している場合には、葺き替え工事をしましょう。葺き替え工事は既存のトタンを剥がし、新たな屋根材を設置する工事です。
大掛かりなリフォームですが、屋根材全体に進行しているダメージを修理できます。トタン屋根から葺き替えを実施する場合、既存の建物の耐久性にも考慮し、重い瓦ではなくガルバリウム鋼板への変更が一般的です。
まとめ
この記事ではトタン屋根に注目し、屋根修理の方法やトタン屋根のデメリットについても紹介しました。軽くて丈夫なトタンですが、現在は非主流の建材になりつつあります。
もしもトタン屋根のダメージを放置してしまうと、雨漏りなどのリスクが高まってしまうため早期にメンテナンスを行いましょう。
富山県富山市・射水市の屋根・外壁工事、雨樋工事、板金工事
会社名:マルク板金工業
住所:〒939-2746 富山県富山市婦中町浜子1328
TEL:076-465-3518
FAX:076-465-3518
営業時間:8:00〜17:00
定休日:日曜日