「屋根の一部分に補修が必要になったけど、どうやって補修するの?」
「コーキングと呼ばれる素材はどのように使うのか知りたい」
屋根修理にはいろいろな方法があり、その1つにはコーキングを使った補修方法も挙げられます。本記事ではコーキングによる屋根修理について詳しく紹介します。
屋根修理はコーキングで可能
屋根修理では瓦の葺き替えをイメージする方が多いですが、小さな傷であれば屋根全体を葺き替える必要はありません。屋根修理には、以下に挙げる方法があります。
屋根修理の方法
屋根修理には、瓦など全体を下地からやり直す「葺き替え工事」、屋根全体を新たな屋根材でカバーする「重ね葺き工事(カバー工法)」、塗装だけを行う「屋根塗装工事」が挙げられます。
いずれの方法も屋根全体を整え直す工事ですが、ダメージの具合によっては部分的な補修のみで対応できる場合もあります。軽度の傷や、雨漏りには至っていない小さな穴の場合、コーキングを使って部分補修工事が施工できます。
コーキングはどのような屋根修理に向いている?
コーキングは部分補修に向いています。たとえば、台風などの影響で屋根全体にダメージが見られる場合には、コーキングでの補修は不向きです。
また、屋根の経年劣化により、防水塗装が低下し屋根の外観にも問題がある場合は、塗料を使った補修が求められます。大規模な補修には不向きといえますが、その一方で簡易的な補修にはコーキングが最適です。
コーキングは細やかな補修には向いており、軽度の屋根のひび割れ補修にも向いています。
コーキングによる屋根修理のメリットとデメリットを知ろう
屋根修理のなかでも部分的な補修に使われているコーキングですが、そもそもどのような素材なのかご存じでしょうか。コーキングは別名「シーリング」「充填剤」とも呼ばれており、隙間を埋める目的で、建設現場で多用されています。
また、タイルの目地を埋めるなど内装にも応用できるため、ホームセンターや通販サイトでも販売されており、一般の方々も
手軽に入手できます。
安価で手に入る魅力的な建築資材であるコーキングを屋根修理に使うメリットやデメリットとはどのようなものでしょうか。
屋根修理にコーキングを使うメリット
屋根修理は屋根全体に施工を行う内容が多く、足場を必要とする工事が多くなっています。そのため、費用がネックとなるケースも少なくありません。
屋根は大きければ大きいほど、施工範囲が広くなり、費用も足場も高くなります。しかし、部分補修のみで問題が解決できるなら、大がかりな工事は不要となり施工費用も抑えられます。
また、ひび割れの補修なら外壁と同様に、コーキングによる工事が適しています。小さな傷やひび割れを、早期にコーキングで充填することで雨漏りを未然に防ぐ効果もあります。
屋根修理にコーキングを使うデメリット
部分補修に向いているということは全体補修にはコーキングは不向きです。また、穴やひび割れが深刻なダメージに発展している場合は、コーキングによる補修ではリカバリーをしたとはいえません。
大きなダメージがある場合、雨漏りがすでに進行している可能性もあるため、コーキングや塗料のみの工事では屋根修理は不完全です。適切な施工を行うためには、まずは屋根修理のプロの目線で、どのような施工が必要なのか判断する必要があるでしょう。
・雨漏りの補修方法とは
屋根に発生しやすいダメージである「雨漏り」は、実際に発生してしまった場合にどのような施工で対応するのでしょうか。雨漏りが起きてしまうと、まずは早急に応急処置を行う必要があります。
住まいの内装部分にまでダメージが広がらないようにするためにも、以下の方法で対策を講じましょう。
1.バケツなどで雨がフローリングにしみ込まないように対応
2.ブルーシートや土嚢などで屋根上をカバーし、雨水の進行を防ぐ
雨漏りの応急処置にはこの2つの方法が広く知られています。ただし、1点注意があります。ブルーシートや土嚢を使った屋根修理は、自身で屋根の上に登って作業を行う必要があります。
雨天時や屋根上が荒れている状況で、無理に修理を行おうとすると、屋根から転落するおそれがあります。屋根上の作業は専門家でも万全を期して、雨天時は避けて工事をしています。
無理な作業はせず、専門家に相談してください。
コーキングには複数の種類がある?修理に適したタイプとは
外壁修理にも応用されているコーキングには、いろいろな種類が販売されていることをご存じでしょうか。この章では、コーキングの種類について、詳しく解説します。
建築資材として使われるコーキングの種類とは
コーキングの種類には以下が挙げられます。まず1つ目は、シリコン系です。シリコン系のシーリングはモルタル系のひび割れなどに使われるため、外壁補修の現場で大活躍しています。
サイディング工事にも使われるため、屋根修理の際にも見られます。2つ目はウレタン系です。バルコニー補修などでも大活躍する材料の1つであり、木材部分の簡単な補修にも使われています。
3つ目はアクリル系です。アクリル系はサイディングの補修にも使われていますが、やや耐候性の面で弱いとされており、シリコン系と比較すると活躍の場所は減少しつつあります。
このように、コーキングには種類があり、それぞれに適した場所で使用されています。
コーキング選びや屋根補修は専門家におまかせを
コーキングには複数の種類があるうえに、施工内容に合わせて適切にコーキングを選ぶ必要があります。市販されているコーキングで屋根修理を行うことは可能ですが、屋根上の作業は危険を伴うため、大変危険です。
適切な施工を実施するためにも、専門家に依頼してください。また、コーキングによる補修で安価に抑えようとしても、ダメージの状況によっては、コーキングは適さない可能性もあります。
大がかりな屋根修理が必要となるケースもあるため、まずはメンテナンスを受けましょう。
まとめ
この記事では、屋根修理で使用されることが多いコーキングについて、メリットとデメリットを中心に詳しく解説を行いました。コーキングによる補修は安価でメリットが大きいですが、その一方で大がかりな補修工事には不向きというデメリットもあります。
適切に補修を実施するためにも、まずは専門家に相談してみてください。