屋根修理は家屋の寿命を大きく左右するため確実に行う必要があります。

 

そこでこの記事では屋根修理の注意点と修理業者の選び方について解説します。また、1人で修理した場合のリスクは何かなど気になるポイントも合わせてご紹介します。

 

問題を未然に防ぐためにも正しい屋根修理の方法を確認しましょう。

 

屋根修理をすることで防げるトラブルについて

まずは屋根修理をキチンと行うことで避けられるトラブルについて解説します。

 

屋根のメンテナンスを怠ることで起こる代表的な問題は雨漏りです。屋根は経年劣化で接合部などに痛みが生じ、雨漏りの原因になります。

 

雨漏りはシロアリ被害の原因にもなるので放置は厳禁です。木材が濡れ、そのままになるとシロアリを呼び寄せる場合があります。早急に対処すべきトラブルのひとつです。

 

瓦などの屋根の一部が風で飛ばされやすくなるのも困ったトラブルです。

長年、風雨にさらされると構造的にもろい部分から劣化して、強い風が吹くと屋根のトタンがめくれたり、一部が剥がれます。

 

ご近所に迷惑をかける危険性もあるでしょう。
いずれのケースも早期の点検で防げるため、定期的な屋根修理は欠かせません。

 

屋根修理で気をつけるべき2つの注意点

屋根のメンテナンスをせずに放置すると無視できないトラブルが起きるため、問題が生じる前に必要な修理を行う必要があります。

そこでこの項目では問題無くメンテナンスを済ませるために、屋根修理の注意点について解説します。

 

屋根修理を初めて行う方は目を通しておくことを、おすすめします。

 

DIYで済まそうとしない

少しでも費用を抑えるために業者に頼らず自分で修理をしようとするのは危険です。

屋根は特殊な構造をしている場合が多く、専門知識を持たない人が適切に修理できることは滅多にありません。

 

安易に修理して、かえって雨漏りを発生させることもあります。

 

また、修理が上手くいったように見えても、必要な後処理ができていないために、台風などの強風でトラブルが再発するリスクもあるでしょう。

 

屋根修理に関しては、無料で済まそうとするのは危険です。

 

状況を悪化させてから業者に依頼すると、修理費用が高額になることもあるので、素直に調査の段階からプロの業者に頼むことをおすすめします。

 

屋根に関する色々な相談事にも応じてくれます。

 

安易になじみの工務店にお願いしない

屋根修理はトラブルの種類によって業者を変えるほうが賢明です。

雨漏りは雨漏りを専門に扱っている業者に依頼し、屋根塗装は塗装業者と交渉するのが基本です。

 

さらに屋根の棟板金に傷みや歪みが確認できる時は板金業者、屋根の土台部分など構造に関わる部分に異常がある場合は大工にお願いします。

 

複数のトラブルが併発している場合は料金が高くなりますが、リフォーム会社に一任するやり方もあります。

 

屋根修理の相場

屋根修理の費用相場は工事内容によって変わってきます。

どの程度予算を用意すればいいか判断できるように、修理内容ごとの相場を確認していきましょう。

 

最初に取り上げるのはストレート材の修理にかかる費用相場です。

 

規模にもよりますが、1平方メートルあたりの修理費用は、ひび割れが約5,000円程度、ストレート材の入れ替えが約8,000円程度になります。

 

棟板金の修理は交換するケースで1平方メートルあたり約5,000円程度です。

足場を設置する現場では、別途足場の設置費用もかかります。

 

瓦の修理は1枚約5,000円程度〜です。交換になると約9,000円程度必要です。

瓦屋根の場合は漆喰の修繕も必要になる場合があり、費用は1平方メートルあたり約10,000円程度になります。

 

屋根全面の漆喰を修理する場合、業者によっては少し安くなることがあります。

 

屋根の塗装は30坪ほどの一般住宅であれば40万円程度～70万円程度かかります。

利用する塗料の種類によって、相場が10万円程度～20万円程度は上下するので注意してください。

 

屋根修理を依頼する業者の選び方

業者選びは自宅の屋根の種類を判別するところから始めてください。

瓦が使われているなら瓦葺工事会社、金属が利用されているなら板金工事会社から選ぶことになります。

 

次は業者に施工管理者がいるか確認していきましょう。

施工管理を専門で行う従業員がいるのが理想的です。

 

施工管理の仕事は現状の調査と情報収集、見積もり書の用意、近隣住民へのフォロー、クレーム対応など施工以外に関わる部分を担当してくれるので、修理が滞りなく進みます。

 

職人が兼任している業者は、前述したサポートが疎かになる危険性があります。

 

地元の業者に依頼するならローカルのフリーペーパーで広告を出しているか確認してください。

営業基盤がしっかりしていて、地域との結びつきも強いので信頼できます。

 

業者を紹介してもらう場合は、最近屋根修理をした知人の伝手を頼ることをおすすめします。

 

危険な悪徳業者の特徴

屋根修理を依頼するなら悪徳業者の特徴も知っておきましょう。

悪徳業者のパターンを把握しておけば、見分けがつくので被害に遭いにくくなります。

 

悪徳業者に見られる特徴でとくに注意して欲しいのが、突然やってきて屋根を修理しないと大変なことになると脅すパターンです。

強引な営業で顧客を獲得している業者は施工費用が相場よりも大幅に高いことも多いので、契約すると必要以上の出費になります。

 

火災保険を適用すれば実質無料で修理できると言ってくる業者も危険です。

火災保険のなかには台風による家屋被害を補償してくれるものがありますが、全てではありません。

 

契約した後で保険が使えないことが判明しても、契約を破棄できず高額な費用を支払うことになるでしょう。

 

他にも期間限定の割引キャンペーンで元々高額な修理プランを相場より割高で契約させるような巧妙な手口もあります。
訪問営業で屋根修理を提案してくる業者には十分に注意をしてください。じっくり見定めて優良業者に依頼しましょう。