もしもご自宅に突然雨漏りのトラブルが発生してしまったら、いったいどうするべきでしょうか。この記事では、雨漏りのトラブルに備えて知っておきたい屋根修理の費用に焦点を当てて解説します。
施工方法や費用の目安をわかりやすく解説しますので、ぜひご一読ください。
はじめに：雨漏りの被害と屋根修理の重要性について
私たちの暮らす住まいでは、瓦やスレート、サイディングなどの屋根材を使って屋根が作られています。屋根は普段目に届かない場所にあるため、劣化に気づきにくく、ある日突然雨漏りが発生する可能性があります。
では、雨漏りが発生すると、屋根にどのような被害がもたらされるでしょうか。
・雨漏りの被害とは
雨漏りに気づく代表的な被害は、天井から漏れた水が床に溜まっているパターンです。本来ないはずの水たまりが、床に広がっている場合、天井を見上げる方が多いでしょう。
このとき初めて、雨漏りに気付く人が多いのです。次に多い症状は、天井のシミです。天井に茶系のシミが広がっている場合、雨漏りが発生している可能性が高いでしょう。
このほかに、天井の内側で異音がする、汚水のような臭いがする場合も、天井内で雨漏りが進行している可能性があります。
・雨漏りの原因とは
雨漏りの原因は主に3つの種類に分類されます。１つは「経年劣化」です。屋根材や屋根塗装の劣化が進行すると、防水能力が低下し雨漏りが起きやすくなります。
2つ目は「自然災害」です。台風や大雪などで屋根にダメージがあると、屋根材が吹き飛んでしまったり、雪の重みの影響から屋根材が潰れたりしてしまい、雨漏りが起きやすくなります。
最後の3つ目は「施工不良」です。屋根工事の際に施工不良があると、すぐに雨漏りが発生することがあります。
・屋根修理の重要性
屋根にトラブルが発生した場合には速やかに屋根修理を行う必要があります。しかし、屋根修理には少なからず費用は発生するため、二の足を踏む人も少なくありません。では、どうして屋根修理は必要となるのでしょうか。
１．自宅を長持ちさせるため
屋根に雨漏りなどのトラブルが発生すると、建物全体に大きな悪影響をもたらします。例として、雨漏りを放置すると雨水が垂れ落ち、床材まで腐らせてしまう可能性があります。
屋根の劣化が床にまで影響を与えると、建物全体のリフォームが必要となってしまいます。いつまでも快適に、そして安全に暮らすためにもトラブル時の屋根修理は不可欠なのです。
２．周辺トラブルを防ぐため
屋根の劣化を放置しておくと、台風などの強風によって屋根材が吹き飛んでしまい、近隣の住宅に大きな損害を与えてしまう可能性があります。
実際に大型の台風時には屋根が吹き飛んでしまうことが多いのです。屋根修理をしないままにしておくと、屋根を留めている金属板金などが劣化し、大きなトラブルに至る可能性があります。周辺トラブルを未然に防ぐためにも、早めの修理は必須です。
屋根修理の費用相場はどれくらい？
雨漏りをはじめとする屋根のトラブルを見つけたら、自宅の周辺にお住まいの方のためにも早期に屋根修理を決断しましょう。では、雨漏り時に必要となる屋根修理の費用とは、いったいどれくらいなのでしょうか。
・雨漏りの修理費用相場
雨漏りの修理にかかる費用の相場は、雨漏りの症状によって3つに分けられます。
１．軽度の場合
雨漏りの症状が軽度の場合には、およそ5～30万円程度の範囲内に収まることが多いです。原因箇所の修復や、天井の内側の補修がメインとなります。
２．中度の場合
雨漏りの症状が進行しており、中度と診断されると約35～75万円程度かかります。中度の場合、外壁からの雨漏り侵攻が意外と多いため、外壁の修繕工事が実施されることが多くなっています。コーキングや雨樋の修理も頻繁に実施されており、部材代金や作業代金も含めておよそ100万円程度で収まる工事です。
３．重度の場合
雨漏りの進行が著しく、大きなダメージが発生している場合には、約80～200万円程度が相場です。なぜ高額になるかというと、重度の雨漏りの場合は屋根の下地なども細かく修理する必要があり、葺き替え工事を行うことが多いためです。一部分の修理ではダメージが補いきれない場合は、大がかりな屋根工事を行う必要があります。
屋根修理の選び方と日数の目安
屋根修理が必要となった場合、軽度～重度の症状に合わせて工事を行いますが、施工内容はご自身で決めても良いのでしょうか。結論から言うと、屋根修理の施工内容は、専門家と相談をして決めることがおすすめです。雨漏りは屋根だけではなく、外壁からも発生するため慎重にメンテナンスにてダメージを把握し、施工内容を決定する必要があります。
・屋根修理の選び方
屋根修理は主に塗装・カバー・葺き替えの3つの工事方法が行われていますが、雨漏りに対処をする場合は塗装だけでは回復できません。カバー工事や葺き替え工事を実施する必要があります。屋根修理は現在の屋根のダメージに合わせて適切に選び、ダメージの再発を防ぎましょう。
・日数の目安
雨漏りの修理の場合、屋根修理期間の目安はおおよそ1週間以内となります。屋根修理の際には足場が必要となるケースも多く、施工期間中は窓が開けられない、日差しが入らないなどの影響が考えられます。
また、大がかりな葺き替え工事を実施する場合には、半月近くかかることも多く、天候に左右されるため注意が必要です。施工の前には、日数の目安や暮らしを続けていくうえでの注意点もしっかりと把握し、施工後にトラブルとならないように注意してください。
見積もりもしっかりと取得しよう
雨漏りは発生すると生活に大きな支障をもたらすため、できる限り早期に回復したいと感じるものです。そのため、複数の業者に見積もりを依頼するのではなく、とりあえず工事をやってくれるところに依頼をしてしまう傾向があります。
しかし、施工不良や、高額で不明瞭な施工費用を請求されるようなトラブルを防ぐためにも、複数の業者に依頼し、見積もりはしっかりと取得しましょう。
まとめ
この記事では雨漏りに必要な屋根修理について、費用の側面から詳しく解説を行いました。雨漏りについて屋根修理を実施する際には、施工内容を慎重に決める必要があります。
見積もりもしっかりと取得し、納得がいく工事を実施しましょう。また、屋根の劣化は放置せず、住まい全体に大きなトラブルが起きる前に、早めに相談してくださいね。