住まいの屋根は適切なタイミングで工事を行う必要がありますが、高所作業のため基本的に業者に依頼することになります。

では、素敵な屋根に仕上げてくれる工事業者を選ぶためにはどうすれば良いでしょうか。

 

この記事では、屋根修理の際の工事業者選びについて詳しく解説します。

 

屋根修理はどのようなタイミングで決める？

普段の生活ではなかなかじっくり眺める機会がない屋根ですが、一体どのようなタイミングで修理を検討するべきでしょうか。

屋根は住まい全体を包むように設計されており、非常に頑丈に作られています。

 

しかし、そのような屋根にも耐用年数があり、いずれは修理が必要になることは忘れてはいけません。

屋根修理のタイミングは以下のとおりです。

 

屋根の葺き替え目安とは

屋根が大幅に劣化し、全体を交換する場合は「葺き替え工事」を実施します。

屋根修理の中でも非常に大掛かりな工事ですが、下地や防水の見直しも丁寧に行うため住まい全体の延命につながる工事です。

 

葺き替えの目安は築後30年以降と言われていますが、地震や風災などの影響次第では屋根の劣化も早まることがあります。

一方で、瓦屋根の場合は瓦そのものの耐用年数が長いため、30年以上経過しても葺き替え工事は不要の場合もあります。

 

一般的には屋根材自体はダメージがそこまでではなくても、屋根をつなぐ金属部分やセメントが劣化するため、30年前後を迎えたら丁寧なメンテナンスは必須でしょう。

 

葺き替えは実施しなくても、屋根全体の退色やダメージが気になる場合には、カバー工法と呼ばれる方法で修理を実施する方法もあります。

 

カバー工法は既存の屋根に新しい屋根をカバーする、という方法です。葺き替えよりも費用を安く抑えられるので、近年人気が高まっています。

 

屋根塗装の目安は

屋根全体の耐用年数は築後30年前後まで保つことはできても、屋根材に塗装されている「屋根塗装」に関しては30年よりも前に劣化することが知られています。

 

屋根塗装については屋根材本体の耐用年数ではなく、塗られている塗料の耐用年数に沿ってメンテナンスを行う必要があります。

塗料は施工後10年前後を目安にして再塗装を検討しましょう。

 

塗装には屋根材本体の弱点をカバーする効果があるため、適切にメンテナンスと再塗装を行う必要があります。

塗装を行っておくことで、葺き替え工事に至るようなダメージの発生を遅らせることも可能です。

 

屋根修理を依頼しよう！工事業者の選び方とは

屋根修理を行う際には、優良で素敵な工事業者を選ぶことが大切です。

では、工事業者はどのように選ぶべきでしょうか。ここからは工事業者の選び方について紹介します。

 

1．見積もりを活用しよう
屋根修理を依頼する際には、「見積もり」の機会を持つことがおすすめです。

ご自宅の屋根修理についてメンテナンスや修理のご質問を行うと、多くの業者は見積もりを無料で実施しています。

 

普段からお付き合いのある業者に依頼することもおすすめですが、費用や施工内容を見極めるためにも複数の業者に見積もりを依頼してみましょう。

 

3～5社程度の見積もりを取得すると、工事費用の相場も掴めます。

 

お近くの業者に電話やメールで相談をすることもできますが、近年ではインターネットを活用して一括見積もりを依頼することもできます。

 

いずれの方法でも素敵な業者との出会いにつながります。

 

屋根に関しては突然業者が訪問し、修理を急ぐように指摘してくるケースもありますが、訪問業者は悪徳業者の可能性もあります。

修理を急がせ、契約を迫るような行為は優良な業者は行っていません。

 

強引な手法で契約を求める場合には、きちんと断り、複数の業者に相談をしている旨を伝えましょう。

 

2．ハウジングメーカーなどの無料メンテナンスを使おう
皆さんのご自宅は、どのような方法で購入しましたか。

 

新築時に工務店やハウジングメーカーを通している場合、定期的なメンテナンスの機会があるでしょう。

 

3年・5年・10年等の単位でメンテナンスが行われており、10年目のメンテナンスは住まい全体の総チェックを行うことが多くなっています。

 

この機会に屋根修理について相談をしておくと、適切な修理業者を紹介してくれる場合があります。工務店やハウジングメーカーは提携している屋根修理業者がいます。

 

また、屋根の劣化症状が新築後すぐに起きている場合には補償を行ってくれるケースもあります。

一方で、中古住宅で修繕なく入居した場合、思っているよりも早く屋根修理時期を迎える可能性があります。

 

前回の塗装時期が不明な場合、早めにご自身でメンテナンスを手配されることがおすすめです。

 

屋根修理業者がおすすめする業者とは？

屋根修理を依頼する際には、素敵な業者に依頼をして美しい屋根を復活させたいものです。

では、屋根修理業者自身がおすすめしたくなる業者とは、一体どのような業者でしょうか。

 

以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

 

1．専門用語もわかりやすく解説する
屋根に使われている屋根材や塗料、細やかな部材は専門用語も多く、一般の方にはわかりにくいでしょう。

親切で丁寧な作業を行う屋根業者は、施工主となる依頼者に専門用語もわかりやすく解説しています。

 

どのような工事内容を行うのかわかりやすく説明してくれる業者を選ぶと、工事費用にも納得が深まるでしょう。

屋根修理の内容によってはどうしても費用が高額となる場合があるため、親切に説明をしてくれる業者を選びましょう。

 

2．早期に対応できる
屋根修理を決断した方のなかには、すでに雨漏りが発生している場合もあるでしょう。

雨漏りは放置してしまうと建材が腐ってしまう可能性が高く、早期にリフォームを行う必要があります。

 

屋根修理業者を選ぶ際にはあいまいな日程しか提示してくれない業者は除き、いつなら施工できるのか早期の具体的なスケジュールを提案してくれる業者を選びましょう。

 

3．強引な営業はしない
屋根修理業者のなかには、先にも少し触れましたが悪徳業者が存在していることも事実です。

悪徳業者の特徴は、強引な手法で契約させるというものです。

 

何時間も話し続けたり、断りにくい空気を演出するケースもありますが、毅然と断るようにしましょう。

優良な業者は電話や訪問での強引な営業は行いません。

 

兆候を感じたら、速やかに断ることでトラブルを防ぐことができます。

 

まとめ

この記事では屋根修理業者の選び方を中心に、修理内容にも触れながら解説を行いました。

 

屋根修理を初めて行う場合、どのような業者を選ぶべきか悩まれるかと存じますが、ぜひこの記事を参考に素敵な業者と出会い、美しい屋根を再興させましょう。

 

見積もりを使って、多くの業者と語り合う機会を持つことがおすすめです。