屋根修理に欠かせない!噂のコーキングとは|役割や補修方法を解説
屋根は住まいを守る大切な部分ですが、時間の経過とともに劣化や損傷が生じることがあります。また、意外と盲点となる材料が「コーキング」です。
屋根に使われている材料の1つであるコーキング剤とは、どのような役割を果たしているのでしょうか。この記事では屋根修理にも欠かせないコーキングについて、詳しく解説します。
コーキングとはどのような材料なのか?
屋根や外壁など、住まいの外観にあたる部分には、コーキングと呼ばれる素材が使われている場合があります。コーキングとは、屋根材や外壁材の隙間(つなぎ目)を埋めるために使われている素材です。
類似語としてシーリングという言葉もありますが、ほぼ同じ意味で使われていると思って差し支えはありません。
コーキング材はどうして欠かせないの?
日本の多くの屋根には、現在金属サイディングやスレート屋根など、いろいろな素材の屋根材が使用されています。
日本といえば日本瓦を想像するかもしれませんが、瓦は単価が高く、重いというデメリットもあることから、一般的な戸建住宅には現在、サイディングなど別の素材が多用されています。
価格と耐用年数に魅力があるサイディングやスレートですが、屋根材同士の間には隙間が発生します。この隙間は屋根材の下にある野地板や下地部分にまで、雨水を浸透させてしまう可能性があります。
そのため、屋根材の設置の際には無為な隙間が生まれないように、コーキング材を使って隙間を埋めています。また、サイディングなどの屋根材以外でも、棟板金を施工時には隙間を埋めるために使われています。
コーキング材の耐用年数とは
コーキング材は屋根材以外にも外壁工事にも多用されていますが、耐用年数があることを知っておく必要があります。
コーキング材の耐用年数はおおよそ10年程度といわれていますが、紫外線や雨水の影響も受けやすい素材のため、実際の耐用年数は8~10年程度に留まることが多いでしょう。
特に直射日光の影響を受けやすい屋根については、コーキング材が部分的に著しく劣化してしまうことも多く、注意が欠かせません。なお、コーキング材にもいろいろな素材があります。
一般的に、ウレタン素材の場合は10年程度、ポリウレタンの場合には15年程度が耐用年数といわれています。
コーキング材の劣化症状とはどのようなもの?
コーキング材は単につなぎ目を埋めるために使うのではなく、雨漏りを起こさないためにも使用されています。屋根材や外壁材に隙間があったら、すぐに雨水が外装の内側へと浸透してしまうためです。
では、コーキング材の劣化症状とは具体的にどのようなものなのでしょうか。結論から言うと、コーキング材の劣化症状とはひび割れが目立つようになるものです。
コーキング材はそもそも、ゴムのように弾力性があるものですが、紫外線などの影響によりダメージが起きると、次第に弾力性が失われていきます。
すると、ひび割れが起きてしまうのです。せっかく屋根材を埋める効果のために施工されているコーキング剤ですが、ひび割れが起きてしまったら、そこから雨水が浸透してしまうため、早期の補修が欠かせません。
・ひび割れを放置するとどうなる?
コーキングはダメージが起きてしまうとひび割れの症状が目立つようになります。それでは、この状態を放置してしまうと、いったいどうなるでしょうか。ひび割れは自然に補修がなされることはありません。
そのままの状態で放置してしまうと、穴が開いてしまいます。そして、よりいっそう雨漏りが起きやすくなるのです。雨漏りが発生すると、住宅全体に大きなダメージを起こしてしまいます。つまり、放置には何のメリットもないのです。
屋根修理を開始しよう!コーキングは補修にも大活躍!
屋根材の隙間を埋めるためなどに使われているコーキング材ですが、実は屋根修理にも大活躍をしています。では、屋根修理時にはどのように使用されているのでしょうか。
この章では、コーキング材と屋根修理をテーマに詳しく解説を行います。
雨漏り修理
コーキングは屋根材や外壁材などのひび割れを補修する際に使われています。コーキングは、隙間を埋めるために役立つ素材です。そのため、素材のひび割れが軽微であれば、未然に雨漏りを防ぐためにもコーキング材にて補修を行います。
モルタルなどの外壁補修にも多用されており、住まいの補修には欠かせないアイテムです。
瓦修理にもコーキング材が活躍
瓦には本来コーキング材は使われていないように見えますが、棟板金の設置箇所にはコーキングが多用されています。また、瓦屋根の補修にもコーキングは活躍しています。
コーキング材は釘穴などの小さな穴を埋める際にも役立つのです。瓦屋根は経年劣化しにくいものですが、板金部分の釘が外れたり、劣化が目立ったりする場合もあります。
瓦屋根全体を葺き替えしようとすると相当の金額がかかるため、簡単な補修で済む場合にはコーキング材を使って適切に安価で完了させることがあります。
なお、葺き替え工事がふさわしいケースもあります。劣化が著しい場合にはコーキングでは補修しきれない可能性が大きいため、注意してください。
コーキングだけの補修は適切?
屋根修理が必要となった場合にも大活躍するコーキング材ですが、紫外線や雨水の影響を大きく受けている屋根に対して、コーキングだけの補修は適切なのでしょうか。
結論から言うと、コーキングはあくまでも一時的な補修に適しています。
たとえば、すでに屋根の野地板部分にまで雨漏りが発生している場合、一時的な補修だけでは再び雨漏りが起きてしまう可能性があります。小さな部分の補修にはコーキング材の使用が適しているものの、
屋根修理の必要な箇所が広範囲に及んでいる場合にはコーキング材だけでは補えません。
コーキングの耐用年数にも注意を
コーキングには耐用年数があり、一般的に屋根材よりも短い寿命で劣化してしまいます。せっかくコーキングで屋根修理を終えたとしても、コーキングが劣化してしまえば再び屋根修理工事を施工する必要があります。
また、コーキングは市販されていますが、自身で屋根修理を行うことは非常に危険です。屋根は滑りやすく、落下のおそれもあるため、屋根修理はプロに依頼しましょう。
まとめ
この記事では、屋根に使われているコーキングにスポットを当て、コーキングの寿命や屋根修理についても詳しく解説を行いました。屋根修理にはいろいろな施工方法がありますが、部分的な補修ならコーキングで対応できます。
しかし、コーキングの寿命は短いため、大規模な屋根修理には向いていません。本格的な修理の場合は、専門家に相談しながら施工方法を決めましょう。
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