住まいをいつまでも元気に、安全に保つためには、「屋根の健康」を維持する必要があります。
屋根は屋根塗装や屋根材本体の耐用年数に左右されるため、適切なタイミングで修理を行わなければなりません。そこで、この記事では屋根修理に関する豆知識と、注意点について詳しく解説します。
屋根修理の豆知識とは｜修理方法を紹介
屋根修理とは、住まいの屋根を修理することを指します。屋根の修理方法は1つではありません。さまざまな方法が存在しており、状況に合わせて適切な修理方法を検討する必要があります。
では、屋根修理には具体的にどのような方法があるのでしょうか。この章では修理方法を通して、屋根の豆知識を紹介します。
屋根の耐用年数と注意点
屋根修理を検討する際には、屋根の耐用年数をしっかりと把握する必要があります。屋根の耐用年数は2つの視点から考えられます。
まず1つ目は「塗装の耐用年数」です。屋根材の一部は塗装を必要とするため、屋根材を塗料でコーティングしています。
塗料には耐用年数があり、剥げてきたり劣化症状が目立ってきたりしたら、早めに「再塗装」を検討する必要があります。
もう1つの視点は、「屋根材の耐用年数」です。
日本瓦のように耐用年数に優れているものは、約50～100年程度の耐用年数を誇りますが、一方でトタン素材の屋根の場合には早期に劣化が起きやすく、約15年前後を超えると屋根材の劣化が目立つともいわれています。
屋根の耐用年数は以上のように2つの視点から、冷静に捉え、適切なメンテナンスと修理を行いましょう。
屋根修理の方法とは
屋根修理の方法は以下の3つに分けられます。
・塗装工事
塗装工事とは、屋根を塗装する工事を意味します。塗装することによって屋根材本体の防御力を上げる工事ですが、屋根材本体の修理ができるものではありません。たとえば、屋根材に著しい金属の劣化が認められる場合には、塗装工事以外の選択肢を選ぶことがあります。
・重ね葺き工事
屋根材にダメージが見つかった場合には、新しい屋根材でカバーをする方法が考えられます。この方法は重ねて屋根をのせるため、重ね葺き工事といわれています。
・葺き替え工事
葺き替え工事とは、屋根を解体し、新しい屋根へとリフレッシュする工事です。この方法は大がかりなリフォーム工事になるものの、大きなダメージの回復を目指すなら必要な工事です。注意点としては、工事期間が長いことや、施工の範囲によっては高額の費用を要することなどが挙げられます。
屋根修理方法の選び方と注意点
屋根修理には主に3つの工事内容が挙げられます。3つの工事内容のうち、1つは塗装のみ、2つは屋根材本体に対してアプローチする工事です。
いずれの方法を選択するにせよ、屋根材のダメージがしっかりリカバリーされるのかという視点で捉える必要があります。
どの屋根修理の方法が自宅に適しているのか、わからない場合にはまずは専門家に相談することがおすすめです。また、注意点は以下のとおりです。
・部分補修で終えられる工事もある
屋根修理を検討し、早い段階でメンテナンスを受けておくと、重ね葺きや葺き替えのような大がかりな屋根工事を避けられる可能性があります。
たとえば、簡単な棟板金の補修や、漆喰の補修程度なら、部分補修で終わることも多いためです。
しかし、部分補修はあくまでも一部分の補修に留まるため、屋根全体にダメージが及んでいる場合には行えません。屋根の修理費用や施工日程をできる限り抑えるためには、早期のメンテナンスが鍵となります。
屋根修理には4つの注意点がある？
屋根修理を今後依頼する場合、知っておきたい注意点に以下の4つが挙げられます。
1．屋根修理は周辺の理解が必要
屋根修理を行う際には、大々的なものに発展することが多く、基本的に足場の設置を必要とします。
足場は住まいに沿うような形で設計されますが、隣接する敷地にどうしても設置の許可をお願いするケースもあります。屋根修理は建物の上の修理なのに、なぜ近隣の理解が必要なのかと思うかもしれません。
しかし、作業内容によっては解体にともなう大きな騒音も発生します。周辺の方に日程なども相談しながら修理を行う必要があると知っておきましょう。
2．緊急メンテナンスにも時間を要する
屋根修理の際には、急なトラブルの発覚によって修理を決める方もいます。台風などの災害のあとは特に屋根修理依頼が急増します。
しかし、緊急のメンテナンス依頼であっても、メンテナンスから修理の完了に至るまでは時間も要します。
瓦がめくれてしまった、スレートが落下してしまったなどのトラブルであっても、すぐに対応できないケースもあると知っておきましょう。
また、緊急メンテナンス後も、実際の修理着工までは時間を要することもあります。
特に地域全体が大規模な災害を受けているケースでは、仮補修のままで数週間～1ヶ月を過ごすこともあるため、注意点として把握しておく必要があります。
3．ベストシーズンがある
屋根修理には、実はおすすめしたい「ベストシーズン」があることをご存じでしょうか。
屋根修理は塗料を使ったり、既存の屋根を解体したりなどの作業が必要であり、天候に左右されやすい作業です。瓦を並べる作業も、悪天候の中では行えません。
屋根修理には春、秋といった急な天候の変動が起きにくい時期を選ぶことがおすすめされています。
雨漏りなどの急なトラブルに対応する場合には、ベストシーズンまで屋根修理を我慢することは難しいですが、それ以外のケースでは、ベストシーズンに修理予約をしておくこともおすすめです。
4．修理内容は緻密な打ち合わせが必要
屋根修理には、いろいろな方法が挙げられます。しかし、本当に適切な工事を業者が提案してくれるとは限りません。
見積もりを取得する際には、さまざまな業者から工事に関するアドバイスを受けたうえで、予算などにも考慮しながら屋根修理の内容を決めることがおすすめです。
緻密な打ち合わせをしっかりと重ねたうえで、屋根修理工事の正式依頼をしましょう。
まとめ
この記事では屋根修理における豆知識や、修理依頼の際の注意点について詳しく解説を行いました。
屋根修理はいろいろな修理方法があり、自宅の屋根のダメージを適切に見極めたうえで、補修を行う必要があります。リフォームなどの方法に悩んだ場合には、いつでも屋根修理の専門家に相談してください。