ー屋根リフォームの最適な時期は?屋根材と塗料による違いー
屋根のリフォームに最適な時期は、屋根材や塗料の種類によって大きく異なります。一部の屋根材は20年以上の耐久性を持つ一方で、5年程度でリフォームが必要になる塗料もあります。
この記事では、屋根材と塗料による違いに着目し、屋根リフォームの適切な時期を判断する方法を徹底解説。それぞれの資材の特徴など、基本的な情報も紹介していきます。
スレート屋根のリフォーム時期
スレート屋根を約10年~15年ごとに点検し、必要に応じてリフォームすると、安全かつ快適な居住環境を長く保てます。
スレートは耐久性に優れた屋根材であり、日本でも広く用いられていますが、時間の経過や外部からのダメージによる劣化は避けられません。
ひび割れなどの小さな損傷は、将来的に雨漏りの原因となり得ます。建物のさらなる損傷につながる可能性もあるため、早めの発見と対策が重要です。特に、季節の変わり目や雨が多い季節など、屋根への負担が大きい時期には細心の注意を払う必要があります。
また、屋根の棟板金の状態も定期的に確認が必要です。棟板金は屋根の最上部にあり、雨風から屋根を保護したり、屋根材を安定させたりする重要な役割を果たします。棟板金が錆びたり、ひびが入ったりすると、屋根や建物全体の劣化につながります。そのため、スレート屋根をメンテナンスする際には、棟板金の点検も忘れずに行いましょう。
スレート屋根のメンテナンスは、専門知識を持ったプロに依頼して、適切な方法で行ってもらうことが大切です。屋根材のメーカー・使用年数・劣化の度合い・地域の気候条件などを総合的に考慮した最適なリフォーム方法を提案してもらいましょう。
ガルバリウム鋼板のリフォーム時期
ガルバリウム鋼板屋根は、約10~20年でのメンテナンスがおすすめです。
ガルバリウム鋼板は通常の金属屋根材と異なり、アルミニウム・亜鉛・シリコンによって保護されているため、錆に強いという特徴を持っています。しかし、紫外線などのさまざまな天候条件による損傷を完全に防ぐことは不可能です。
屋根の劣化速度は、設置された環境に左右されます。特に海岸近くの地域では、塩分を含んだ風の影響で劣化が進みやすいため、約10~20年経過する前にリフォームが必要となるケースもあります。日常的に屋根の状態を観察し、ひび割れや色褪せなどのサインを見逃さないようにしましょう。また、雨漏りが見られる場合は、すぐに屋根のメンテナンスが必要です。
しかし高いところにある屋根は、地上から状態を把握するのは困難です。そのため、定期的に専門の業者による点検を受け、小さな劣化も見落とさないようにしましょう。専門業者は、屋根材の種類や劣化の具合、地域の気象条件を踏まえたうえで、最適なリフォームプランを提案してくれます。
トタン屋根のリフォーム時期
トタン屋根のメンテナンスは、最後の施工から約20年が適切とされています。
トタン屋根のメリットは、軽量で住宅への負担が少ないことや施工費用が比較的安いことです。一方で、雨や雪の影響で錆が生じやすいというデメリットもあります。特に海沿いや高温多湿な地域では、錆の進行が早まりやすく、雪国では溶けた雪が屋根に溜まって錆の原因となるケースもあります。
錆を放置すると住まい全体の耐久性や美観性が損なわれ、最悪の場合は雨漏りにつながるため、錆を見つけたら早急に対応しましょう。
トタン屋根のリフォーム時期は、屋根材のメーカーや周辺の環境、劣化の状態などによって異なります。専門知識のない方が適切な時期を判断するのは難しいので、10年から20年ごとなど定期的に専門家に相談すると良いでしょう。
適切なメンテナンスを行っておくと、屋根の機能性をキープでき、寿命の長期化につながります。
アクリル塗料を用いた屋根のリフォーム時期
アクリル塗料で塗装した屋根は、約5~7年おきのメンテナンス・塗り替えがおすすめです。
アクリル塗料は、コストパフォーマンスが高く、手軽に屋根の耐久性や美観性を向上できます。しかし、耐久性は比較的低く、ほかの塗料タイプに比べると塗り替えが必要となる周期が短めです。
アクリル塗料は、紫外線や汚れから屋根を守る薄い塗膜をつくりますが、時間が経過するにつれて効果は弱まります。そのため、定期的な塗り替えによって屋根を保護する必要があります。
もし予算に限りがある場合、初期費用を抑えたいという理由でアクリル塗料を選ぶかもしれません。ただし、長期にわたるメンテナンスコストを考慮すると、必ずしも安く済むとは限りません。
数年後の塗り替えが必要になるので、目先の出費を抑えるためだけにアクリル塗料を選ぶと、将来的により多くのコストがかかってしまうおそれがあります。そのため、将来の塗り替えの必要性を踏まえ、長期的な予算計画を立てましょう。
ただし、数年以内に転居予定がある場合などは、短期的な解決策としてアクリル塗料を選択し、コストを抑えるという方法もあります。
シリコン塗料を用いた屋根のリフォーム時期
シリコン塗料を塗布した屋根は、約10~15年ごとの点検・塗り替えが必要です。
シリコン塗料は特に、カビ予防に高い効果を発揮します。湿度の高い地域や雨の多いエリアでも、長期的にカビの発生を抑えられる可能性が高いです。
カビは屋根の見栄えだけでなく、建物の構造にも悪影響をおよぼすため、カビ予防に優れた塗料を選択すると住まい全体の耐久性の維持につながります。
ただし、シリコン塗料も時間とともに劣化していくため、定期的なメンテナンスが不可欠です。屋根に亀裂が生じたり、塗膜がはがれたりしている場合には、すぐに補修を行い、シリコン塗料などで塗り替えましょう。
まとめ
屋根リフォームの適切なタイミングは、屋根材や塗料の種類によって大きく異なります。
耐久性に優れた屋根材であるスレートやガルバリウム鋼板は、一般的に10~20年ほど利用できますが、シリコンやアクリルなどの塗料は約5~15年での再塗装が必要です。
リフォームに用いる屋根材や塗料を選ぶ際には、初期コストと耐用年数のバランスを考えることが大切です。たとえば、シリコン塗料は耐久性に優れており、アクリル塗料はリーズナブルさが魅力です。一方で、安価な材料や塗料は耐用年数が短めなことが多く、長期的にコストは高くなってしまうおそれがあります。
リフォームの計画は、将来のリフォームの可能性も考慮する必要があります。良いプランを立てるためには専門知識が欠かせないので、まずはぜひご相談ください。
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