近年、多くの家庭が屋根の重要性に気付き、定期的なメンテナンスや屋根修理に注力しています。
屋根は家を守る重要な部分ですが、ときには雨漏りが生じてしまうことも…。では、屋根修理のタイミングはいつが適しているのでしょうか？
この記事では屋根の耐用年数を通して修理のタイミングを解説します。
屋根の耐用年数とは？
私たちの暮らしに欠かせない屋根ですが、屋根にはさまざまな材料が使われていることをご存じでしょうか。
古典的な日本瓦の住まいもあれば、金属スレートやトタン、アスファルトシングルといった屋根材も存在しています。
屋根材ごとに耐用年数は異なっており、屋根材に合わせたタイミングで修理を検討する必要があります。
では、屋根修理の目安となる耐用年数とは、一体どのようなものでしょうか。
屋根の耐用年数の目安
多くのご家庭の屋根に使われているスレートで、耐用年数は15年～25年、アスファルトシングルは約20年～30年、金属屋根であるガルバリウム鋼板は20年～30年以上、瓦屋根は約50年とされています。
ただし、瓦であっても、日本瓦よりセメント瓦の方が素材としては弱いことを知っておきましょう。
セメント瓦の場合は、約30年～40年程度の耐用年数です。しかし、これはあくまで目安であり、気象条件やメンテナンスの状態によって大きく変動します。
屋根の耐用年数はあくまでも一つの目安であり、その他の条件も考慮する必要があるのです。
タイミングを知る目安としては有効であると覚えておきましょう。
屋根修理には定期的なメンテナンスがマスト
屋根修理は耐用年数ギリギリまで屋根を放置して行うのではなく、些細なダメージでも補修を重ねていくのがおすすめです。
ダメージを補修しておくことで、大掛かりな雨漏りなどの問題を避けられ、工事費用の節約も期待できます。
では、定期的なメンテナンスには目安はあるのでしょうか。
結論からいうと、メンテナンスの目安は築後10年です。この時期を迎えると、屋根の塗装が薄くなり、ダメージが進行しやすくなります。
漆喰や野地板などにダメージが生じることもあるため、10年程度を迎えたら、まずはメンテナンスをするようにしましょう。
定期的な点検を行うことで、屋根の寿命を延ばす効果もあります。
なぜ屋根修理には定期的なメンテナンスが必要？
屋根のメンテナンスは、どうせ屋根修理をするなら不要なのでは、と考える人もいるようです。
しかし、屋根に発生している潜在的な問題を早期に発見し、修理コストを抑えるためにはメンテナンスが欠かせません。
もしも大掛かりな屋根修理の工事が発生すると、数百万円にも上る補修費が必要になるためです。
低コストで屋根を維持していくためにも、プロのメンテナンスは欠かせません。
では、屋根はDIYでメンテナンスできるものでしょうか。
DIY点検のポイント
屋根修理に欠かせないメンテナンスは、DIYで行うこともできます。
しかし、墜落するおそれがあるため安全に留意し、屋根表面を注意深く観察することが大切です。
雨や雪のあとは雨漏りが起こりやすく、自分で屋根をチェックしてみたくなりますが、墜落する方もいるため避けるようにしましょう。屋根がスッキリと乾いているタイミングで上ることが大切です。
ご自身で簡単に屋根の状態をチェックしたい場合には、屋根材が浮いていないか、金属部分に錆が生じていないかなどを確認しましょう。
また、カビや藻などが発生している場合は屋根の防水機能が低下している証拠です。
今後リフォームが予想されるため、スマートフォンなどで記録しておくと良いでしょう。
屋根の裏側や雨樋、葺き替え部分は一般の方ではダメージを発見しにくいため、専門家におまかせください。
雨漏りや天井のシミを見つけたら｜早期の屋根修理を
雨漏りや天井にシミが見られる場合、屋根修理を急ぐべきサインです。
すでに雨水が家屋内に侵入してきている状態であり、放置しておくと建材に激しいダメージが発生します。
雨水の浸入は建物全体に悪影響をおよぼし、寿命を縮めてしまうため、できる限り早期に屋根修理に着手しましょう。
では、雨漏りの原因とは具体的にどのようなものでしょうか。
雨漏りの原因とは
雨漏りの原因の特定は案外難しく、実はプロでも時間がかかることがあります。
屋根修理が必要となるケースでは、屋根の漆喰や防水シートのダメージなどが考えられますが、実は天井のシミの原因は、屋根からの雨漏りとは限らないのです。
窓枠や外壁からのダメージによって雨漏り工事が必要となることも多く、丁寧に原因が起きた場所を探る必要があります。
また、雨漏りといっても、雨水が雨漏りの原因になっているわけではありません。
実は結露などの湿気が、巨大なシミにつながっていることも多いのです。
漏水のチェックも行おう
雨漏りが発生している場合、大掛かりな屋根の修理工事が必要となることもあるため、念入りにダメージ箇所をメンテナンスするべきです。
屋根修理をしても根本的な原因が解決できていない場合は、再び雨漏りのような症状が発生するおそれもあります。
実は、雨漏りは漏水が引き金になっていることもあるためです。
水道メーターの確認など、細やかなチェックも行ったうえで、屋根修理の工事内容を決めましょう。
屋根修理のタイミングに迷ったらどうするべき？
屋根修理にはいろいろな工事内容があり、自宅の屋根に何が適しているのか迷うこともあるでしょう。
では、屋根修理のタイミングに悩んだら、一体どうすれば良いでしょうか。
専門家に相談する
屋根修理は塗装工事、一部の補修工事はもちろんのこと、カバー工法による工事や葺き替え工事もあります。
いずれの場合も費用はかかるため、適切なタイミングや工事内容が分からない場合は、専門家への相談がおすすめです。
専門家はメンテナンスを経たうえで、今ご自宅の屋根に必要な工事内容をアドバイスします。
相談をすると、絶対に工事を依頼しなければならない、ということはないのでご安心ください。
葺き替え工事はできるだけ回避もおすすめ
葺き替え工事は屋根の全面的な改修工事であり、古くなった家屋を大きく見直したい場合に適しています。
しかし、その分費用は高額になり、工事にも日数が必要です。屋根修理のなかでは最も大掛かりな工事だと思っておくといいでしょう。
今後も長く、古くなった住まいを使いたい場合にはおすすめですが、高額であるためできれば避けたい工事でもあります。
まずはこまめに補修を重ね、住まいを守るようにしましょう。
まとめ
この記事では、雨漏り防止につながる屋根修理について、タイミングを知るための「耐用年数」にスポットをあてました。
屋根修理のタイミングは一般の方では判断がしにくい部分も多いため、まずは定期的なメンテナンスを心がけるのがおすすめです。
屋根の不安や困りごとは、お気軽に当社にご相談ください。