どこの家でも、雨漏りをする可能性はあります。

ふと天井を見上げたときに、雨染みを見つけるかもしれません。

雨漏りをそのまま放置しておくと、水にあたっている部分が劣化して、家の寿命を縮めてしまいます。

雨漏りを発見したときは、なるべく早く専門の業者に依頼することで被害を最小限にとどめ、費用を抑えることが可能です。

そこで今回は、雨漏りの屋根修理にかかる費用の相場や日数、失敗しない業者の選び方などを解説します。

雨漏りに悩んでいる方や、修理を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

雨漏りの屋根修理にかかる費用の相場

雨漏りの屋根修理にかかる費用は、1万円〜200万円と幅があります。
部分的な修理であれば、それほど費用はかかりません。
しかし、雨漏りによって被害が広がるなどして大部分の工事が必要になれば、修理にかかる費用は高くなります。
下記は、一般的な費用の相場を表にしたものです。

 

〈雨漏りの屋根修理の費用相場〉
雨樋の修理：1万円〜5万円
瓦の修理・差し替え：1万円〜15万円
天井の修理：5万円〜15万円
棟板金や谷樋の交換：3万円〜20万円
カバー工法：50万円〜100万円
屋根全体の葺き替え：60万円〜200万円

 

雨漏りにもさまざまな要因があり、「どのような修理になるか」や「どれくらいの面積や長さを修理するか」によって費用は変動します。
正確な費用を知りたい場合は、専門の業者に見積もりを出してもらうと良いでしょう。

 

雨漏りの屋根修理にかかる日数

雨漏りの屋根修理にかかる日数は、おおよそ2日〜1か月といわれています。
部分的な瓦を交換したり、雨樋を修理したりするだけの簡単な作業であれば、1日〜1週間程度と比較的短期間で修理が可能です。
一方、屋根全体を葺き替えるなどの大掛かりな屋根修理や、修理する面積が大きい場合は、2週間〜1か月間程の期間が必要とされています。

 

〈屋根修理にかかる日数目安〉
雨樋の修理：1日〜3日
瓦の修理・差し替え：2日〜5日
天井の修理：3日〜1週間
棟板金や谷樋の交換：4日〜9日
カバー工法：4日〜2週間
屋根の葺き替え：2週間〜1か月

 

家の周辺環境によって足場を組む必要があれば、プラスで1日かかります。
どこを修理するかによっても工事の日数は変わってくるので、正確な工事日数を知りたい場合は、専門の業者に問い合わせて確認すると良いでしょう。

 

失敗しない雨漏り修理業者の選び方

雨漏りを発見したとき、どのような業者に頼むのが良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
素人には分からない修理などを上乗せして、通常よりも高い金額を請求されるかもしれません。また、修理が雑で雨漏りが改善しなかった場合、支払ったお金が無駄になってしまいます。
そんな失敗をしないために、この章では雨漏り修理業者の選び方をお伝えします。

 

雨漏り修理の実績が多い業者

ホームページや業者が発信しているブログなどを見て、雨漏り修理の実績が多い業者を選ぶと良いでしょう。
実績が多く、どのように修理しているかを明確に説明できる業者は安心です。
また、豊富な知識と経験があれば、雨漏りの原因をさまざまな方向から考え、根本から解決してくれます。

 

アフターフォローがある業者

修理後のアフターフォローがある業者であれば、なおのこと安心です。
一度雨漏りを直したとしても、そのあと永久に雨漏りが起らないとは限りません。
修理後にも相談できるアフターフォローは、とても大切といえます。
修理後にも無料で相談できる期間を設けてくれる業者を選ぶと良いでしょう。

 

雨漏り診断士の資格がある人

雨漏りの修理を依頼するときには、「雨漏り診断士」の資格を持っている人に依頼するのも良いでしょう。
雨漏り診断士とは、「NPO法人雨漏り診断士協会」が認定する民間資格です。
昔の家よりも、今の家は複雑な建築が増え、雨漏りの原因を特定するのが難しくなっています。
雨漏り診断士は、複雑な構造から雨漏りの原因を見つけ出す専門家です。
この資格を所持している業者にお願いするのも、安心といえるでしょう。

 

地域密着型の修理業者

大手企業である場合、すでに多くの案件を抱えていたりするので、相談から修理までに時間がかかったり、柔軟な対応ができなかったりする可能性があります。
地域密着型の屋根修理の業者であれば、その土地に根付いた業態になるので、迅速かつ柔軟な対応が可能です。
自分が住んでいる地域に、地域密着型の雨漏り修理業者がないか調べてみるのも良いでしょう。

 

雨漏りの屋根修理に火災保険を適用できるか調べよう

雨漏りの屋根修理に、火災保険を適用できないか調べてみましょう。
雨漏りに火災保険を適用させるには、「自然災害によるものかどうか」という観点が重要になります。
雨漏りは火災保険でいうところの「風災」というカテゴリに分類され、雨や風などの自然災害による被害が適用の対象です。
家の経年劣化や、人為的な要因である雨漏りは、火災保険の適用外となるので注意しましょう。

火災保険が適用になれば、修理費用を抑えて雨漏りを直すことも可能です。
少しでも適用される余地があれば、確認してみることをおすすめします。

 

雨漏りに気がついたら、ひどくなる前に早めに相談しよう

雨漏りに気がついたら、できるだけ早く業者に相談しましょう。
雨漏りがひどくなる前に早い段階で屋根修理ができれば、費用や工事日数を抑えることができます。
雨漏りをそのまま放置しておくと、柱が腐ったりシロアリやカビの原因になったりと、逆に修理する費用が高くなってしまう可能性があります。
また、雨漏りの修理には専門的な知識と技術が必要なため、自分で直すという選択肢はおすすめできません。
しっかりとした知識と経験がある業者に依頼することが、家を長持ちさせる最善策といえます。

 

まとめ

雨漏りの屋根修理にかかる費用は1万円〜200万円と、修理方法や修理する場所、面積によって変動することが分かりました。
雨漏りをそのまま放置しておくと、木材が腐食するなど、ますます修理が必要な状態になり、費用が高額になってしまいます。
少しでも修理費用を安く抑えるには、雨漏りをそのまま放置せず、雨漏りを見つけ次第なるべく早く専門の業者に相談すると良いでしょう。