マルク板金工業

屋根修理に必要な板金とは?耐用年数や修理方法を解説

 

屋根修理にはどのような方法があるのかご存じでしょうか。

暮らしを守ってくれる屋根には耐用年数があり、必要に応じてリフォームを実施する必要があります。

 

特に雨水の侵入を防いでくれる「板金」は適切なタイミングで修理を要します。

この記事では屋根修理について、板金について中心に解説します。

 

屋根板金とは

屋根にはさまざまな種類の素材がありますが、金属の板が使用されている部分があることをご存じでしょうか。

屋根の頂上部分をカバーするように金属が接合されている箇所がありますが、こうした部分に使われる金属板を「屋根板金」と言います。

 

昔は板金技術にトタンが使用されていましたが、トタンは塗装をしても劣化しやすく、錆やすいというデメリットがありました。

そこで、現在では金属サイディング素材としておなじみのガルバリウム鋼板が使われています。

 

ガルバリウム鋼板はトタンよりも錆に強く、耐久性にも優れています。

 

屋根板金はどのような箇所に必要?

屋根板金は実際にどのような屋根の箇所に使用されているのでしょうか。

最もスタンダードな使用箇所はスレート屋根に見られる「棟板金」でしょう。

 

棟板金は屋根の頂上部分を守るために貼られている金属板のことです。

スレート屋根のほかに、金属屋根やコロニアル屋根にも見られます。

 

頂上部分は屋根材と屋根材の間に隙間が生まれやすく、そのままにしておくと雨水が侵入するおそれがあります。

そこで、金属板でカバーをし、侵入を防ぐ必要があります。

 

棟板金が最もスタンダードな種類ですが、雨樋に向かって雨水を誘導する役割を果たす水切り板金も見られます。

水切り板金は軒先に設置されているため、普段はあまり目に留まらない箇所でしょう。

 

水切り板金もスレート屋根や金属屋根に設置されています。

 

瓦屋根に板金は必要?

金属を必要な形状に加工して設置する板金ですが、日本の伝統的屋根である「瓦屋根」には板金は必要なのでしょうか。

結論からいうと、必要な場合もあります。

 

かつての古い家屋には金属加工の技術は使えなかったため、板金は使用されていませんでした。

現在は屋根の形状などによっては谷板金や水切り板金が使われています。

 

瓦屋根にも意外なほど板金の技術は応用されているため、瓦屋根のお住まいの方もチェックしてみることがおすすめです。

 

屋根板金の耐用年数は15年

屋根板金の耐用年数は、ずばり約15年程度です。

 

棟板金や水切り板金、谷板金など屋根板金に使われている板金は多数の種類がありますが、基本的に約15年程度は長持ちしてくれるもの、と認識しておきましょう。

 

なお、耐用年数はあくまでも設置後静かに留まってくれることを前提としており、台風や突風による自然災害でダメージを受ける場合にはこの限りではありません。

 

屋根板金は雨水を屋根内に浸透させない効果や、雨樋に排水させる役割を果たしていますが、釘で固定されているものであり、突然の強風で吹き飛ばされる場合もあります。

 

では、屋根板金に発生しやすい自然災害とは、一体どのようなものでしょうか。

 

屋根板金が受けやすい自然災害の被害とは

屋根板金は長持ちする金属素材で加工されていますが、自然災害の影響も多数報告されています。

台風や強風の場合、風が屋根に直撃するため板金の下に風が入り込んでしまい、浮き上がらせてしまうことがあります。

 

また、風によるズレや落下も多くなっています。こうした症状は設置する際に使用している釘の劣化が挙げられます。

積雪が多い地域ではズレ部分に雪が積もり、屋根の内部に浸水してしまう場合もあるためご注意ください。

 

屋根修理にはどのような方法がある?板金修理とは

私たちの暮らしを自然災害や紫外線などからしっかりと守ってくれる屋根に、修理が必要となる場合にはどのような工事が行われているのでしょうか。

 

この項では屋根修理や板金修理について詳しく解説します。

 

屋根修理の方法

屋根に劣化が進行している場合には以下の方法で修理が行われています。

・塗装工事
・板金工事
・重ね葺き工事
・葺き替え工事

 

塗装工事とは、屋根の素材に応じて実施されている塗装が劣化した場合に行われる工事です。

薄くなった塗装を再度実施する工事として知られています。

 

板金工事は今回解説のとおり、屋根の弱点箇所を覆う金属が劣化や落下した場合に実施されます。

自然災害後にメンテナンスを希望される方も多い工事です。

 

重ね葺き工事は、屋根全体をリフォームする工事の1つです。

屋根の上から新しい屋根を設置する工事で、カバー工法と呼ばれる手法で工事を行います。

 

最後に紹介するのが、葺き替え工事です。屋根に根本的なダメージが発生しており、原因を抜本的に改善する際に行われます。

施工には日数もかかりますが、ダメージを回復できること、見た目も一新できることがメリットです。

 

屋根工事について迷ったら

上記で紹介したように、屋根工事にはいくつかの種類があります。

屋根工事は現在屋根に発生しているトラブルに合わせて実施する必要があるため、工事内容を決める際には慎重な判断を要します。

 

そこで、もしも屋根工事について迷ったら以下の2つを押さえておきましょう。

 

まず1つ目は「メンテナンス」です。

屋根には板金以外にも、塗装や屋根材本体など注目すべきポイントが多数あります。

 

現在ご自宅の屋根がどのような状況なのか、適切に判断するためにもまずはメンテナンスを行うようにしましょう。

すでに板金に浮きがある、雨樋や金属部分に錆がある、などの症状を把握している場合には板金工事にご相談ください。

 

2つ目は「見積もり」です。

屋根工事の内容を決めたら、複数の業者から見積もりを取得するようにしましょう。

 

屋根工事は業者によって請求する費用に開きがあります。工事費用の相場を掴むためにも、見積もりは3~4社は取得することがおすすめです。

 

まとめ

この記事では屋根修理について、板金の視点から詳しく解説を行いました。

屋根工事にはさまざまな手法がありますが、もしも現在金属板部分にダメージがある場合には、板金工事が必要です。

 

板金部分は雨水の屋根内部への侵入を防ぐ大切なものです。

劣化は住まいを守るためにも放置をせず、適切な修理を受けてください。