詳しく知りたい屋根修理|板金の種類やメンテナンス方法を紹介
屋根材にはスレートや瓦など、さまざまな種類が存在しており、修理時には屋根材に合わせた適切な方法が検討されます。
では、屋根修理のなかでときどき使われる「板金」とは具体的にどのようなものでしょうか。この記事では、板金の種類やメンテナンス方法をわかりやすく紹介します。
屋根修理に欠かせない板金とは
皆さんは板金という言葉をご存じでしょうか。板金は金属を板状に加工しているため、このような名称で呼ばれます。
金属を使いやすくする加工であり、屋根だけではなく自動車修理の現場でも大いに活躍しています。では、屋根修理においてはなぜ板金が欠かせないのでしょうか。
この章では屋根修理に欠かせない板金について、板金の種類の視点から詳しく解説します。
1.棟板金とは
屋根修理工事に欠かせない棟板金とは、屋根の頂上部に合わせて板金加工されているものを意味します。頂上部分は棟部と呼ばれており、シンプルな形状のため、遠くから見ると屋根と一体となって見えるものです。
棟板金は瓦やスレートなどの屋根材で使用されていますが、セメント瓦などのケースでは使用されないことが多くなっています。
棟は紫外線や雷、雨水など多くのダメージを受けやすいため、定期的に交換を要する部分です。
2.谷板金とは
屋根材の谷間となる部分を保護する目的で作られている谷板金は、雨水の滞留を防ぎ、家屋内への侵入を防ぐ役割を果たしています。
雨漏りを防ぐ効果があるほか、排水にも役立つため、住まいには欠かせない板金技術です。雨水を溜め込む役割があるため、錆に注意すべき部材でもあります。
3.水切り板金
屋根の隅に設置され、水を切る役割を果たす水切り板金は、屋根の下地などに雨水が入り込み、雨漏りを起こさないように建物を保護する目的で設置されています。
水切り板金が用いられる場所は意外な盲点となりやすく、雨漏りが発生しやすいため注意が必要です。
屋根修理はどのようなケースで必要になるのか?
屋根は普段私たちの視線に留まらない箇所にあり、なかなかダメージには気がつきにくいものです。
しかし、雨水や紫外線から住まいの内装をしっかりと守ってくれており、ダメージを放置しておくと雨漏りなどの大きなトラブルに発展するおそれがあります。
では、屋根修理とは具体的にどのようなケースで必要となるでしょうか。
1.自然災害による影響
屋根は頑丈に作られているものですが、自然災害の影響により深刻なダメージを受けることがあります。
特に台風などの風災は屋根に大きなダメージをもたらすことが多く、屋根材や板金部分が破損してしまったり、落下してしまったりというトラブルが発生しています。
2.板金の劣化
板金は屋根材本体とは異なるものの、屋根材を保護したりカバーしたりする役割を果たしています。特に雨仕舞と呼ばれる部分は、屋根材から雨水が入り込みそうな部分をカバーする役割を果たしています。
しかし、金属で丈夫な素材とはいっても、板金も錆びたり損傷したりと劣化は起きてしまいます。
板金が活用される場所は雨水対策も目的に行われているため、劣化の放置は屋根全体のトラブルの原因となります。
3.塗装の劣化
屋根材や板金部分などの劣化以外にも、屋根は塗装が行われる素材もあるため、塗料の劣化が目立つケースもあります。
塗料は美観を維持するだけではなく、防水や汚れの防止などの効果もあるため、劣化が目立つようになったら修理が必要です。
塗装工事だけの場合は、屋根材本体の修理は行われませんが、板金部分の劣化が見つかった場合には部分的な補修も別途行われます。
屋根のダメージを早期発見しよう!メンテナンス方法とは
屋根は板金部分を始め、塗装や屋根材などのダメージも進行することが多いため、定期的にメンテナンスをすることがおすすめです。
ダメージが起きているまま放置すると、雨漏りだけではなく、屋根材が落下してけがや建物の損壊につながるおそれもあります。
では、早期に屋根のダメージを見つけるためには、どうすれば良いでしょうか。おすすめの方法は「メンテナンス」です。
なぜメンテナンスは大切か
屋根は外壁など目に留まりやすい部材とは異なり、住まいの頂上部分に位置するため、住人の方であってもダメージに気がつきにくいものです。雨漏りが起きて初めてリフォームを検討する人も多いでしょう。
しかし、雨漏りが起きてしまうと住まいの内側が侵食されてしまうため、大がかりなリフォームを必要とするケースもあります。
しかし、定期的に板金も含めてメンテナンスをしておけば、大規模なトラブルは未然に防げるでしょう。
また、メンテナンスを定期的にしておくことで、台風などが襲来しても、トラブルになりにくいというメリットもあります。
メンテナンスは誰に依頼するべき?
屋根のメンテナンスは高所作業を要します。
自身で屋根に上って、細かく点検することも可能ですが、落下などのトラブルを防ぐためにも、メンテナンス対応は専門家に依頼をすることがおすすめです。
特に板金部分は屋根の頂上に位置している部分も含めて点検する必要があるため、無理にDIYによるメンテナンスをすることは避けましょう。
屋根修理の相談は誰にするべき?
板金についての劣化が気になり、屋根全体のンテナンスを依頼するためには、いったいどうすれば良いでしょうか。
屋根修理の相談は、屋根修理の専門家に依頼することがベストです。屋根のメンテナンスには、塗装だけを請け負う業者もいますが、雨漏りや雨樋などの知識も要します。
屋根全体を適切にメンテナンスできなければ、大きな雨漏りなどのトラブルも見過ごしてしまうかもしれません。板金も含めて、屋根修理に関することは屋根を一元的に管理できる安心の業者に相談してください。
屋根のメンテナンスのタイミングとは
板金も含めて屋根のメンテナンスを行う場合には、新築後から計算すると約10年程度を目安に、大規模な屋根のメンテナンスを受けることがおすすめです。
10年は屋根材、塗装、板金などに経年劣化が見られる可能性があるタイミングです。
まとめ
この記事では、屋根修理について板金の種類やメンテナンスの視点から詳しく解説を行いました。
屋根修理のなかでも板金は、雨漏りを防ぐ重要な部材として、メンテナンスが欠かせない箇所です。大規模な雨漏りなどのトラブルを防ぐためにも、ぜひ定期的なメンテナンを検討してください。
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