屋根修理と外壁塗装は足場をそのまま使えるので、とても効率の良いリフォーム工事です。

 

よく行われるものとして、外壁塗装と共に雨漏りが発生する前に屋根のガルバリウム鋼板によるカバー工法を行うといったケースが見られます。

 

このようなリフォームをするメリットについて、今回紹介していきます。
そして、その費用目安についても解説しましょう。

 

屋根工事と外壁塗装を行う場合はどんな会社がおすすめ

屋根工事と外壁塗装は、一見住宅の外側の工事なので、塗装会社に依頼しても、あるいは屋根修理をする板金工事を行う会社に依頼しても同じと思えます。

 

しかし、同時に行う場合は、板金工事を行う会社に依頼するのがおすすめです。

 

板金工事とは、車の板金ではなく、屋根板金と呼ばれる工事を専門にする会社あるいは業者のことを言います。
こういった会社は、職人として塗装職人を雇っていることが少なくありません。

 

実際、屋根板金の工事を行う場合、サッシや戸袋、玄関、ブロック塀、鉄格子、ぬれ縁、ポーチ天井といった部分は、板金工事ができない場所です。

 

こういった場所は、塗装で仕上げていくことが多く、その部分の担当として塗装の技術を持つ職人を雇っているのです。

 

つまり、板金工事を行う会社で外壁塗装もできる体制を取っているケースがあり、外注するといったことがほとんどありません。

 

一方、外壁塗装専門の会社に依頼すると屋根修理は板金工事を行う会社へ外注するので、その分割高になってしまう傾向になります。

 

この屋根修理と外壁塗装は同時に行われていきますが、基本的に屋根を修理した後に本格的な外壁塗装を行うといった流れです。

 

屋根修理と外壁塗装を一緒に行うのがおすすめの理由

屋根修理と外壁塗装を一緒に行うのがおすすめの理由として、次の点が挙げられます。

 

劣化がほとんど同時にやってくる

屋根と外壁の劣化は、ほとんど同時にやってくることが少なくありません。

 

そんな時、コストが安いからと屋根修理だけをしてしまうと、外壁がどんどん劣化していきます。
そうなると、外壁部分をリフォームした場合の手間や費用が増すこともあるのです。

 

同時に施工すれば、外壁塗装だけで済んだものが、劣化がひどかったためにサイディングよるカバー工法をしなければならなくなったというケースもあります。

 

これでは外壁塗装以上に費用が掛かることや外壁のリフォームにかかる工期も長くなります。
こういったケースになると、損をするだけでなく、希望しない外壁工事を受けることにつながってしまうのです。

 

一度の工事で両方できる

次に一度の工事で両方できる点もおすすめの理由です。
外壁塗装と屋根修理を同時にすれば、短い工期で一気に住まいをリフォームできます。

 

短期間でリフォーム効果を実感しやすいのは、屋根修理と外壁塗装の別々に行うものではなく、同時に行ったものです。

 

外見だけでも新築のように新しくなるのは、やはり両方同時に行う方といえます。

 

近所迷惑を最小限にできる

3つ目は近所迷惑を最小限にできることです。
同時に行うことは、別々に行うよりも工期が短くなり、一度の工事だけで済みます。

 

たびたび工事をして、近所迷惑になるよりは、一度に行ってその影響を最小限にすることで、近所の不満も軽減されることでしょう。

 

より円滑な近所づきあいをしたい場合は、こういった屋根修理と外壁塗装を同時にするといったことも重要と言えます。

 

コストが安くなる

最後がコストです。
恐らく、これが同時に行う最大のメリットといえるのではないでしょうか。

 

同一の業者によってコストを下げられるだけでなく、足場の設置と撤去も1回分で済みます。
足場の設置や撤去は、コストが非常にかかるので、その回数が減らせるだけでもコストが安くなります。

 

そんなコストについて、次の項目で解説していきましょう。

 

屋根修理と外壁塗装を同時にするとどれだけお得？

屋根修理と外壁塗装を同時に行うと最低でも1割程度お得になります。
例えば、屋根修理と外壁塗装を単独で行うと、それぞれ50万円程度と60万円程度かかります。

 

これは最低限の修理と塗装なので、実際はその倍以上かかるケースも少なくありませんが、一例としてこの組み合わせでお話ししましょう。

 

50万円程度と60万円程度をそれぞれ別の期間に行う形になりますが、その場合はトータルで110万円かかります。
一方、屋根修理と外壁塗装を同時に行うと100万円未満で行えることも少なくありません。

 

これを住宅の寿命が来るまで繰り返すと、数十万円以上の差になってきます。

 

もちろん、これは最小限のコストの差であり、大規模な工事や大きな家であれば、一回の工事だけでも数十万円の差ができるでしょう。

 

わずかな進め方の違いによって10％以上お得にできるのですが、住宅関連の工事で10％といえば金額に直すと数十万円以上の差になることも少なくありません。

 

このようにコストの面で、同時に行うことによって割引率は低めに感じるものの、金額に直すと大きな差になるのです。

 

どこに相談するのがおすすめなのか？

基本的に相談するのがおすすめなのは、地元の屋根板金と塗装ができる会社です。

 

つい、ブランドイメージで大手の企業を選んでしまいがちですが、その場合はコストの面で不利になります。
地元の業者であれば、直接仕事を請け負うので、コストはそこまで高くありません。

 

しかし、大手の企業に依頼してしまうと、大手の企業を通じて地元の企業に依頼が来るといった形になり、同じ工事の内容なのに、中間マージンを大手の企業が受け取る分、高額になります。

 

そういった意味で地元の業者に依頼するようにするのがポイントといえるでしょう。

 

また、地元の業者であれば、滞在費などが発生しないので、安くなることや気候に合わせた施工のノウハウがある分、スムーズな施工ができます。

 

まとめ

屋根修理と外壁塗装を行うのは、とてもお得なリフォーム工事です。
10％以上安くできますが、価格に直すと非常に価格差が出てくる点も注目といえるでしょう。

 

こういったメリットを活かすには、地元の業者で屋根板金と外壁塗装の両方ができる会社に依頼するのがおすすめです。